・宮城県道214号線網地(あじ)島線の旅

長渡行き乗船券 牡鹿半島の先っぽの鮎川まで行き、乗車券もとい乗船券を買う。
午前7時30分の便に乗る予定だったので、窓口のおばさんに「ふたわたし」までと言った。
長渡と書いて「ふたわたし」と読む難読地名なので、間違ってないか不安だったが、なんとか乗船券をゲット。
乗船券は鮎川のところに穴が開いていて、長渡と20のところに丸がついている。
おそらく鮎川=長渡間で、20は乗船日の2月20日のことだろう。
乗る船みゅう号 窓口のおばさんは親切で、わざわざ乗る船まで案内してくれた。
15分前から乗船開始と言われていたが、7時15分になっても、改札口に人がいない。
おかしいなと思って周囲を見てみると、改札口をスルーして、そのまま乗っている。
ということで、同じように乗ってみることにした。
これは今回乗る船。みゅうという名前だそうだ。
乗る船みゅう号 人生初の船旅。出発である。奥に見えるのが今日目指す網地島の長渡だ。
写真は水滴がついて雨に濡れているようだが、実際は天気は晴れである。水滴は海の波しぶきがかかったのだろう。
電車やバスは前後左右にゆれるが、船はあまり前後左右には揺れず、上下に揺れる。激しいアップダウンの道をバスに乗って通過しているようだ。
かなりアップダウンは激しかったが、酔わなかった。
船の中で車内改札ならぬ船内改札があった。なるほど。改札業務は全て船の中でやるわけだ。
客はおじさんばかり。自分を入れて10人ほどだ。
航行中はどこぞのゲームのように、船室にいなければいけない。
船室はバスの中にそっくりだった。バスと違うのは、次表示の板や運賃箱が無いことだ。
座席は3人がけのロングシートが左右に5セットずつ。前の座席の後ろに新聞とかを入れる網と台がついていた。台は収納でき、磁石で前の座席にくっついている。
定員は73名のようだ。ちゃんと掲示されているところが丁寧だ。
網地港 20分ほどで最初の寄港地、網地(あじ)港に着く。
名前こそ網地だが、網地島の郵便局、駐在所、漁協(出張所は網地にある)などはここではなく、次の長渡にあるようだ。
写真を見て分かるように、自動車がある。船で自動車なども運べるのだ。
みゅう号は小さいので運べないから、おそらくもう1つのマーメイド号か貨物船か何かで運ぶのだろう。
網地には島の中学生(既に廃校)が描いた「おいうみ だいをこえて ぜんのまに」という文字と絵があった。
網地から遠ざかる 網地港から遠ざかっていく。
原付のターンと同じように、いったん少しバックして回転してから先に進む。
時刻表では別々の便になっているが、通しで乗れるようだ。同じように、網地始発鮎川行きの便も、長渡から乗れるようになっている。
船から田代島 正面に見えるのは田代島のようだ。猫で有名な島である。
田代島には県道が通ってないので、行く用はなさそうだ。
みゅう号@長渡港 奇岩がたくさん見えてきたら長渡港だ。
長渡港で船を撮影してみた。人魚の絵が描かれている。さすが、漫画の町石巻だ。
この船は貨物輸送も兼ねているらしく、船が着くと人々が集まって、物資を運んでいくのが見られた。文字通り、みんなが集まる湊だ。
長渡港待合室 これが長渡港の待合室だ。トイレ完備なのがうれしい。
後で分かったことなのだが、鮎川、女川、網地島、出島の船乗り場には必ずトイレが着いていた。
トイレの無い駅も今日では存在するのに、これは貴重な価値である。
長渡港 反対向いて長渡港を撮影。
天気が良くて気持ちがいい。
ヘキサ 待合室の裏手の道路を少し進むとヘキサがあった。
網地まで5kmのようだ。
昭和61年設置。自分と同い年だ。
ここから宮城県道214号線網地島線の旅が始まる。続きへどうぞ。

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